June 23, 2007

オランダを去る日

オラニエ公もここ数年住み慣れたオランダから去る日がいよいよ近付いて来たようだ。
所詮は駐在員の仮住まいとはいえ、色々と苦労しながらも生活を楽しんだこの国から出て行くのはやはり寂しいものである。

オランダ最後の思い出作りということで、この国のミニチュアが楽しめるマドゥローダム(Madurodam)という所に行くことにする。ここは古くから有名で、オラニエ夫人も小さい頃に見た図鑑に載っていたという。今までなかなか行く機会が無かったが、最後だからということで、気まぐれな雨空の下デン・ハーグまでレンタカーを走らせて到着。

そこに現れたのはまさに抱いていたイメージそのもの。写真を見ても分かるように、オランダの町並みや建物、風車等が全て一定のサイズ(25分の1)に縮小されて並んでいる。うーむ、確かにあの図鑑のイメージと全く同じであると感動。

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電車、車や船も動いていてなかなか精巧である。スキポール空港にはKLM機が動いているなと思って更によーく見ると、有名な銀行のビル、運送会社のトラック、様々な看板など、スポンサー会社のものがかなり多くを占めていることを発見。さすがは商業国オランダと思っていたら、曇り空から雨がポツポツと降り始めた。幸か不幸かこの気まぐれなDutch Weatherとももうすぐお別れである。

「オラニエ公のつぶやき」もこれにて「お開き」ということになると思うが、これまで長い間オランダでお世話になった方々、それからこのブログをご愛読頂いた皆様に、夫人と共に御礼を申し上げたい。

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April 07, 2007

エンジェル人形

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イースターの季節になると必ず現れるのが「イースター・バーニー」と「イースター・エッグ」、つまりウサギと卵である。街中のあちこちにデコレーションが施される。例えばスキポール空港にはこんなに巨大なウサギが現れた。


マタイ受難曲を聴きに訪れたエッセンの街でも、お店のウインドウをはじめ色々なところにウサギや卵が飾られている。メインの通りにはドイツお得意のハンドクラフトのお店やソーセージサンドなどのお店が並んでいた。そこでオラニエ夫人が見つけたのが、ヴェント&キューン社(Wendt & Kühn)のエンジェル人形。旧東ドイツのドレスデンの近くにある村で手造りされているそうだ。特に小さな天使が楽器を演奏するスタイルのものはとても可愛くて、先日帰国された小百合さんは大ファンで沢山集めてオーケストラを編成したとのこと。去年の暮れに我が家は「クラリネット吹き」を頂戴していた。

このマーケットでオラニエ夫人が見つけたのは何と「ピアニカ吹き」。「のだめカンタービレ」で有名になった着ぐるみのマングースが吹いていた楽器で、夫人はそれを見て以来自分がピアニカを吹くマングースになった気分でいるようだ。
その時車で待っていたオラニエ公に「のだめ発見!」との一報を入れるや否や即購入。大いに満足して家に持ち帰り、早速「クラリネット吹き」の隣に置いて二重奏の始まり。なかなか可愛いものだ。

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我が家のオーケストラが揃う日はいつか?!オラニエ夫人のお楽しみはまだまだ続きそうだ。

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April 06, 2007

イースターのマタイ受難曲

今年もまた春の訪れを告げるイースターの季節がやってきた。イースターの音楽といえば「マタイ受難曲」。ここに来てから毎年聞きに行っているので、最も多く生演奏を聞いた曲である。今年はコンセルトヘボウ管弦楽団の演奏をチケットを購入するも、オラニエ公は手違いで実際には行くことができなかった(夫人のみ鑑賞)。そこでどこかでリターン・マッチをということでウェブサイトを探した結果、お隣の国ドイツはエッセンのフィルハーモニー・ホールまで足を伸ばすことにした。

エッセンといえば昨年の12月に「トリスタンとイゾルデ」を日帰りで見に行ったことがある。片道約2時間のドライブだが、マタイ受難曲をネイティブのドイツ語で聞けると思えば苦にはならない。オラニエ夫人には翌日のデュッセルドルフでのお買い物というオプショナルツアー付きだ。

エッセンはかつて鉄鋼業で栄えた街で、会場のホールも鉄鋼王アルフレート・クルップの名前を冠に付けている。でもホール自体には鉄のイメージは全く無く、オペラ座のバルコニー席を連想させる構造の明るい綺麗なところである。

日時: 2007年 4月 6日(金) 19:00~22:10
曲目: バッハ :マタイ受難曲 BWV244
独唱: Topi Lehtipuu (Evangelist), Andreas Wolf (Christus), Letizia Scherrer (Soprano),
Marianne Beate Kielland (Mezzo Soprano), Maximilian Schmitt(Tenor) Thomas E. Bauer (Bass)
合唱:RIAS Kammerchor
指揮:Hans-Christoph Rademann
演奏:ベルリン古楽アカデミー(Akademie für Alte Musik Berlin)
場所:Philharmonie Essen

マタイ受難曲には大きく分けてオーケストラによる大規模のものと、オリジナルの教会での演奏用の小規模のものとがある。今日のベルリン古楽アカデミーは後者のもので、フルートも木製でオーボエやファゴットも昔ながらの楽器を使っている。
こうした昔ながらの響きを耳にすると、バッハという人は今から250年以上も前によくもこれだけ完成された音楽を創り出したものだと改めて感心させられる。演奏時間が3時間にも及ぶにもかかわらず、多彩な美しいメロディを持つ曲が次々と繰り出されて飽きることは無い。アリアやコラールのメロディーで、天にも昇るような気持ちにさせられるというのは本当に心地良い。

ヴィオラ・ダ・ガンバやオーボエ・ダ・カッチャといった珍しい楽器も楽しむことができ、年中行事の「イースターのマタイ」を今年も欠かすことなく聴くことができて満足のオラニエ公であった。


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March 31, 2007

お見送り

ここの所色々とバタバタしてしまい、ブログをアップする時間というか余裕が無くなってしまった。
そうした中ここ1年弱の間親しく近所付き合いを楽しませて頂いた「ろびー&小百合夫妻」が、日本に本帰国してしまったのはオラニエ公&夫人としては大きなショックであった。

週末ともあればろびー家や我が家で他のお友達とともにワイワイガヤガヤと盛り上り、帰宅時間が翌日になることもしばしば。何よりもワインに造詣の深いこの二人のお陰で我が家はフランス料理やワイン文化への関心の刺激を受けて、現地視察を含む勉強を楽しむことができた。オラニエ夫人はお酒を飲む機会に恵まれて幸せそうだったし、オラニエ公も人生最大量のワインを楽しんだ。一緒にベルリンに旅行に行ったこともあった。本当に色々と楽しい思い出をありがとう。

スキポール空港でのお見送りというのは久しぶりだったが、Hall3は帰国のお見送りの日本人でごった返していた。出張や一時帰国、お迎えにお見送り、一体この空港には何回来るとオラニエ公の駐在生活も終わるのだろうか、とふと考える。海外駐在という特殊な環境の中でのお付き合いというのは同じ釜の飯を食べたような親近感を感じるものである。短い間ながらも色々と他の会社の方々とも交流を深めることができるのはとても貴重な経験である。オラニエ夫人にも感謝。

「ろびー&小百合夫妻」は他の見送り組に大きく引き離すこと約40分、ワインの香りと共に空港に到着。ろびーは自分の名前を刻んだオレンジ色のオランダサッカー・ナショナルユニフォームを着て登場。最後まで楽しませてもらった。それからもみんなで話は尽きず、パスポートコントロールを通ったのは出発20分前位だったろうか。

これからも良き友人であり続けたいと思いながら、ちょっとつらいお別れをしたオラニエ公&夫人であった。

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March 04, 2007

「オーケストラの職人たち」岩城宏之著

岩城宏之といえば日本を代表する指揮者として欧米でも有名なマエストロ。NHK交響楽団の終身正指揮者という肩書きを持ち、04年と05年の大晦日にはベートーヴェンの交響曲全9曲を一人で振り抜いて更に有名になった。残念ながら一昨年亡くなられたが、そんな人が「週刊金曜日」というちょっと政治色ありげで怪しげな雑誌に連載していたエッセイ集(文春文庫)である。原題は「裏方のおけいこ」。全く政治の色は無く、マエストロ自身の純粋な好奇心からの取材で得られた、オーケストラの裏方で活躍する諸専門家の紹介である。

・楽器運搬業者(ハープ、ピアノ)
・調律師
・写譜師
・オーケストラ随行医師
・コンサート・ビラ配布業者

こんな裏方さんたちが登場するのだが、著者自身が直接取材に回っているのがポイント。取材に来られた方もさぞかしビックリしたことだろうが、この旺盛な好奇心と現場主義が、常に新しい芸術を生み出し続ける原動力なのだろう。

例えば「田中陸運」という街の小さな運送業者は、戦後間もなく高名なドイツ人ハープ奏者が偶々近くに住んでいて、その楽器運搬をよく頼まれていた。それを契機に様々な楽器運搬のノウハウを蓄えて、現在は日本フィルハーモニー専属の業者兼スタッフになっている。当時は屋根も無いオート三輪でハープを直接クッションの上に載せて運んでいたというから、今からは隔世の感がある。著者は取材のためこの運送会社で一日アルバイトとして働き、知り合いを含む何軒ものお客様を回ったという。

普段コンサート会場で何気なく貰っているコンサート・チラシの束も、実はある会社が配布代行業ビジネスとして始めたという。一回に100枚以上のチラシを束ねてビニール袋に入れて会場で配るという一見単純そうなことでも、機械化された袋詰めの作業や会場であまり音を立てないように開発されたビニール袋、あるいはチラシを配布するタイミングと場所などかなりのノウハウが詰まっている。終演後にはホール内に捨てられたチラシをしっかりと回収するそうである。しかもこのビジネスは関東のみだというのが面白い。関西や名古屋では他のホールの宣伝になるということでコンサート会場が配布を許可しないそうである。

このような興味深いネタは、NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも紹介できそうだ。この本では、実際にこの裏方さんたちに最大限お世話になっている大指揮者自ら本音で綴っていることが、益々臨場感というかリアルさを加えていて興味深い。「こんなこと言っても良いの?」という感じの話もあり、クラシック・ファンには読んでおいて損はない本である。

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February 24, 2007

ネーデルランド・オペラの「タンホイザー」

今日はネーデルランド・オペラの「タンホイザー」をアムステルダムのミュージックシアター(Het Muziktheater)に見に行く。オランダでオペラを見るのはこれが初めてだが、ほぼ100%ネクタイ着用のドイツに比べて結構ラフな格好の観客も多く3階建てのホールは超満員だ。

「タンホイザー」は全3幕3時間30分もの大作なので、通常より早く18:30に開演。この前聞いた「トリスタンとイゾルデ」が少人数による対話中心の作品なのに対し、こちらは大合唱団が活躍する華々しいオペラ。聞いたことのある有名なメロディーも随所に現れるので、その意味ではとっつき易く楽しむことができる。午前中のゴルフ・ラウンドの疲れもなんのその、オラニエ公もほぼ全曲気を失うことなく観劇できた。

演出上面白かったのは第二幕。有名な歌合戦の場では、中世の吟遊詩人たちがスタンド・マイクの立つカラオケのステージのようなところに行って、マイクを奪い取っては歌い合うという場面が展開。この演出にはつい先日カラオケ・バーを貸し切っての送別会を楽しんだばかりのオラニエ夫人にはかなり印象的だったもよう。さらにこの歌合戦の観客の紳士淑女達が何故か全員日本のと思しき鎧兜を付けていたのが不思議だ。特に頭にかぶった兜の角がまさにカブトムシのみたいだったので、「なぜ虫の集団?」と思わせるところも一興。

注目のオペラ歌手だが、タンホイザーを演じたのはJohn Keysというアメリカ出身のテナー歌手。どこかで見覚えがあると思ったら、先日見た日本のテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」でべルギー在住の指揮者大野和士が紹介され、ブラッセルのモネ劇場で「トリスタンとイゾルデ」を振った時のトリスタン役に抜擢したその人だった。その大きな体を生かして、他のメンバーからは頭一つ抜け出た間のある熱唱。特に第二幕の歌合戦のヴェーヌスベル クのメロディーを歌うことを抑えられないという場面での演技が印象に残った。これに次ぐのが国王ヘルマン役で、図太く威厳に満ちた歌は安心して聞くことができる。タンホイザーの親友ウォルフラム役は、ヴィーナスから最も遠くにいるような「真面目なお役人」という感じは良かったのだが、体が細身のせいか声量が今ひとつでちょっと残念。

オラニエ公の席は2階席(ここでは1階席)の最後列で、お値段は35ユーロというお手頃価格。特にこの辺りは舞台上方にあるオランダ語字幕パネルが見えないので安くなっているらしいが、舞台は良く見えたしパネルは見ても分からないので問題なし。次に行く機会があったらまたこの辺りが狙い目かもしれない。

終演は11時近くになったが、最後もまたひとしきり有名な「巡礼の合唱」のテーマで盛り上がって終幕。やはり「タンホイザー」は何回見ても楽しめる演目だ。家に帰ったらもう一度DVDでおさらいをしよう。


日時: 2007年 2月 24日(土) 18:30~22:45
演目: ワーグナー :楽劇「タンホイザー(タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦)」
主な配役: タンホイザー:John Keyes、ウォルフラム: Roman Trekel 、
領主へルマン: Kristinn Sigmundsson、エリザベート:Ricarda Merbeth
演奏: ネーデルランド・フィルハーモニー管弦楽団
合唱: ネーデルランド・オペラ合唱団

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February 21, 2007

復活目指すサンクトペテルブルク・フィル

サンクトペテルブルク・フィルといえばあの巨匠ムラヴィンスキーが君臨した旧ソ連最高峰のオーケストラ、レニングラード・フィルの末裔というかそのものに当たる。ところがソ連崩壊後の混乱のため人材が流出したせいか、最近ではあまり聞かなくなっていた。今回のオランダ公演旅行もアムステルダムのコンセルトヘボウには来られず、オラニエ公はユトレヒトのVredenburgというホールまで出掛けていった。

以前もここで旧ソ連の巨匠ウラディミール・フェドセーエフ(指揮者)の健在ぶりを聞けたことがあったが、果たして今日はどうだろうと期待が一杯。最初の曲はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番。驚いたことにソリストは中国か韓国系と思しきアジア人のまだ若い女の子。黒をベースにしたドレス姿が素敵なんて気になっていたが、演奏の方も若さ溢れるタッチで弾きまくりという感じ。第一楽章が終わった時点でその演奏ぶりに拍手が起こったくらいだ。ところがオケの方が全然乗ってこない。主旋律になるはずのトロンボーンやホルンが平気で落ちたりするし、全体にサウンドが響かずにピアノばかりが浮き上がってくる。「おい、もっとしっかり吹けよ。」なんて思っているうちにフィナーレで、オケは少しは響くようになったが、コーダでピアノとの呼吸が合わずに終了。若手女流ピアニストのメリハリのきいた流れるようなタッチにオケが救われた第一部という感じ。後で分かったのだが、彼女は日本でも最近公演を開いている今売り出し中の中国人ピアニスト(王羽佳)だった。

かつての栄光に輝くサンクトペテルブルク・フィルもここまでかと思いきや、第二部に入って状況は一転する。あまり馴染みの無いラフマニノフの交響曲で、オーケストラの編成も第一バイオリン16本をはじめとするステージから溢れんばかりの大編成。粗くて洗練されていない演奏になるかと心配したが、これが意外とテミルカーノフの指揮のもとバランスの取れた響きを奏でた。特にオラニエ公には堪らないロシアの美しいメロディを歌う第三楽章、更には一転して抑え切れない情熱がほとばしるようなフィナーレの対比が心に残った。ロシアの伝統か管楽器(特に金管)の粗さに比べて、流れるようにメロディーを繰り出す弦楽器の充実振りが感じられた。

ムラヴィンスキーの死去でこのオケをテミルカーノフが受け継いだのがソ連崩壊直前の1988年。それから20年弱の間色々と辛いこともあっただろうが、まだまだ頑張ればかつての栄光に少しでも近づけるのではないか、そんな思いを抱かせるコンサートだった。

日時: 2007年 2月 21日(水) 20:15~22:15
曲目: チャイコフスキー : ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23*
ラフマニノフ : 交響曲第2番 ホ短調 Op.27
ピアノ: 王羽佳 (Yuja Wang = ユジャ・ワン)*
指揮:ユーリ・テミルカーノフ(Yuri Temirkanov)
演奏: サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団
会場: Vredenburg (ユトレヒト)

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February 19, 2007

秘曲発見!「チェコ組曲」

最近気に入っている曲にドヴォルザークの「チェコ組曲」というものがある。これはドヴォルザークの出世作と言われている割には日本ではほとんど無名で、昨年末にヒットしたドラマ「のだめカンタービレ」の冒頭のプラハでの回想シーンのバックに流れてから知られるようになった。今までいかにマイナーだったかというと、例えば国内版として販売されていたCDはほぼ1種類のみ(NAXOSレーベルの廉価版)。また国内のアマチュア・オーケストラのDBで調べても、過去10年以上数千回の演奏会で取り上げられたのがわずかに2度という有様。今まで曲の存在すら知らなかった。

オラニエ公は先日出掛けたフランス北部の都市リールの大型CD店(FNAC)で、ドヴォルザークの他の管弦楽曲とセットになった2枚組をゲット。演奏も少々粗いが素朴なチェコ・フィルハーモニーの演奏だ。「チェコ組曲」は全部で5曲で、「のだめ」では第2曲(ポルカ)とフィナーレ(フリアント)が採用されている。この2曲は民族舞曲をベースに、ボヘミアの厳しい自然とそこに暮らす人々の素朴な生活を歌った素敵なメロディーに溢れている。それにしても「のだめ」のプロデューサーというか音楽担当者はさすがだ。数限りない曲の中からこの「秘曲」とも言うべき飛び切りのスグレモノを見つけたのだから...。

ドヴォルザークという作曲家は第7番、第8番、第9番「新世界より」と、交響曲ではかなり名を知られている。ところがいくつもオペラを書いているのにほとんど上演されていない。管弦楽曲もスラヴ舞曲と2-3の小品はよく知られているが、オペラと同様に幾つもある交響詩は残念ながら無名だ。買ってきたCDには「チェコ組曲」ならぬ「アメリカ組曲(全5曲)」(これも無名)というのも収録されている。「秘曲」は思わぬところから現れるので、ロシア・東欧モノ好きのオラニエ公としてはこのCDだけでなく、今後もコンサートやTVをウォッチして行きたい。

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