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March 05, 2005

マタイ受難曲

そろそろイースター(復活祭)の季節で、この時期になるバッハの「マタイ受難曲」の公演があちこちで行なわれる。日本の年末の「第九」のようなものか。20年振りの大雪と寒波の中、アムステルダムのWaalse Kerkという教会で「マタイ受難曲」のコンサートを聴きに行った。今回オラニエ公としては特にコンサートホールではなく教会での公演がどういうものか聞きたかった。というのもバッハは1723年に38歳でライプチヒのトーマス教会の合唱長になり、終生教会がその活動の場であった。「マタイ」は1727年にそのトーマス教会で初演されている。つまりは元々は教会で聞く音楽だったのだ。


日時: 2005年3月4日(金) 19:00~22:30
曲目: J.S. バッハ(Bach)作曲 マタイ受難曲(Matthäus Passion) BMW.244
独唱: Marcel Reijans (エヴァンジェリスト)、Wiard Witholt (イエス)
演奏: Orhcestra and choir of the Conservatorium van Amsterdam
指揮: Hein Meens,
場所: Waalse Kerk (Amsterdam)

演奏は「Conservatorium van Amsterdam」つまりアムステルダム音楽院の学生によるオーケストラと合唱だった。小規模な管弦楽と、合唱団は各声部2名x4パートx2グループ+アルファで合計20名弱。独唱者はエバンジェリスト(福音伝道者)とイエス以外は合唱団から輪番という設定が面白かった。教育上ソロをみんなに歌わせるというのが宜しいのだろう。個々の演奏の技量についてはまだ学生なので(?)とりわけ上手いという訳ではなかったが、教会のホールにこだまする「マタイ」は天にも昇るような独特な趣があり(特に「コラール」)、3時間と言う演奏時間の長さを感じさせなかった。特にしんしんと雪が降り続ける中での演奏、というのが神聖な雰囲気を盛り上げていたのかもしれない。

聴く方は厳寒の中約200名程で、客席というか教会の信者席は7割方埋まった。バロック音楽のある意味で重たい内容のコンサートに若い人も含めてこれだけ集まるということで、改めてヨーロッパの音楽文化の懐の深さというか定着度を強く感じさせられた。

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