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October 14, 2005

オルガン交響曲

コンセルトヘボウのホールにはパイプオルガンが据え付けられているが、今まで一度もその音色を聞いたことがない。前に聞いたマタイ受難曲等ではパイプオルガンではなく、リードオルガンを使っていたと思う。この日のプログラムにオラニエ公お気に入りのサン=サーンスのオルガン交響曲を見つけたので、オラニエ夫人と二人して出掛けた。

日時: 2005年10月14日(金) 20:15~22:10
曲目: ベートーヴェン: 交響曲第6番ヘ長調 Op.68「田園」
サン=サーンス:交響曲第3ハ短調 Op.78「オルガン付き」
指揮: Chung Myung-Whun (チョン・ミュン=フン)
演奏: Koninklijk Concertgebouworkest (王立コンセルトヘボウ管弦楽団)
場所: Het Concertgebouw (Amsterdam)

座席はヴァイオリン奏者の上方のステージ裏だったので、指揮者と弦楽器を右に管楽器を左にという普段にはない面白い配置で聴くことになる。チョン・ミュン=フンはこれで2回目だが、この座席のお陰でその指揮振りが良くわかる。細かいところまで刻んだりはせずに、全体の抑揚をイメージしながらメリハリをつけて指示する感じだ。これではある程度のレベルのオケでないと合わせるのが難しそうだ。田園交響曲はまさに「田園」というイメージが湧く良い演奏だったが、所々で頭出しが若干ずれるのが気になった。

休憩後にいよいよオルガンの出番である。まず驚いたのはこのオルガン交響曲の編成の大きさだ。チェロは10本、コントラバスも8本、コントラファゴットやバスクラリネットの姿も見られる。曲が始まると音量は田園交響曲の2倍近くにも感じられた。

第一楽章の後半からオルガンが登場するのだが、いきなり地響きのような低音が、このステージ裏の席やその木の床あるいは壁に共振して、耳の奥底にまでズーンと響いてくる。これは大きな驚きだった。またオルガン奏者の動きも間近で見ることができ、彼は口でメロディーを歌いながら一生懸命弾いている。第二楽章の後半部(フィナーレ)では、更に気合を入れてペダルを力強く踏んで低音を響かせる。更に高音のメロディーも歌うように奏で、この上なく演奏は盛り上がって曲が終了した。

このコンサートでは、オルガンの音色に床を通じての共鳴・振動を体感し、更には演奏者を視覚的に捉えることができて、このダイナミックな交響曲を十分に堪能することができた。期せずしてとても得をしたような気分である。というのも先週チケットを買いに行ったら偶々このステージ裏の席しか残っていなかったので、まさに「残り物に福」という感じであった。

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