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April 02, 2006

マタイいろいろ

今年もまたイースター(復活祭)が近づいて来て(今年の祝日は17日)、3月に入ってから寒い日が続いていたオランダでもようやく遅い春が実感できるようになった。この時期は各地のコンサートホールや教会で「マタイ受難曲」の公演が相次いで行なわれる。昨年はアムステルダムの教会でとても印象深い演奏を聞けたので、今年はコンセルトヘボウで演奏会仕様のマタイを聴くことにした。

コンセルトヘボウ管弦楽団そのものは今年は同じバッハの「ヨハネ受難曲」を演奏するので、そうでないコンサートを探してチケットを購入したのが2月。いつもマタイは満員なので、早めに手を打って良い席も確保して万全と思っていたのだが、実際には大きな落とし穴が待っていた。

日時: 2006年4月1日(土) 19:30~22:45
曲目: バッハ:マタイ受難曲 BWV244
独唱: Marten Smeding (Evangelist), Marcel Moester (Christus),
Judith van Wanroij (Soprano), ?? (代役) (Alto), Jean-Léon Klostermann (Tenor) Marc Pantus (Bass)
合唱: COV GrootNoord, Rotterdams Jongenskoor
指揮:Harry Brasser 演奏: RBO Sinfonia
場所: コンセルトヘボウ大ホール

演奏家については事前にあまり気にしていなかったのだが、平日や午前中ではなく土曜日の夜にコンセルトヘボウで公演をする位だからそれなりのレベルだろうと思っていた。ところが冒頭のコーラスを聴いて椅子から落ちそうになってしまった。声が出ていないのである。よく見るとコーラスは平均年齢60歳は越えそうなメンバーで、150人位の大編成なのだが全体に白髪が目立つ。発声自体がお年のせいか「しゃがれ気味」で、普段家で聴いているカール・リヒターの歴史的名演とは違う曲のようにも聞こえる。これが「雲泥の差」というものか。

ソリストではEvangelistとChristusが頑張っていたが、それ以外はまだ駆け出しあるいは全盛期を過ぎた感じで、歌い方が荒かったり声が細かったり。オーケストラも音に厚みがあまり感じられなくて、聴いてて「大丈夫?」と思わせることが何回かあった。合唱は後半になって大分盛り返してきたが、アマチュアの演奏会をプロのホールで聴いているという感じは最後まで否めなかった。

数日前に聴いたウィーン・フィルは、ホールはアマチュア級だったが演奏は段違いに上手いプロだったと改めて認識(当然か)。本日の料金25ユーロは今年のコンセルトヘボウのマタイ公演(7回)の中で一番安いので、ある程度これは仕方の無い結果だろう。家に帰ってきて早速カール・リヒターのCDを聴いてしまった。マタイ受難曲にも「いろいろ」あるのだ。

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