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August 29, 2006

ワインと英仏百年戦争

最近オラニエ夫人がワイン好いて、先月もフランスのワイナリーを巡る旅に行ってきたところだ。そこで訪れたシャンパーニュ地方の中心ランスの街でジャンヌ・ダルクの勇ましい騎馬像を発見。昔世界史で勉強した「英仏百年戦争(1337~1453)」の時代に活躍した女傑だ。ところが彼女の名前や百年戦争という名前は覚えていても、実際のところ何がどうなってジャンヌ・ダルクが現われ、最後には火刑にされたのかはわからない。そんな疑問に対して分り易く解説してくれたのが、「英仏百年戦争(佐藤 賢一):集英社」である。この作者は直木賞受賞作家らしく、硬くなりがちな歴史のストーリーを興味深く飽きずに読めるように語っている。

そう言えばこの前に見たNHKの「探検ロマン・世界遺産」で、ボルドーの近くのワイン産地サンテミリオンが紹介されたときに、イギリスから王女が嫁いできたとかいう説明があったことを思い出した。実はこれも百年戦争に関わる史実で、この戦争まではボルドーやアキテーヌ等のフランス西南部はイングランド王国の領地だった。というよりも「文化的にも進んでいたフランスの地域の征服者が建てたのがイングランドで、今のフランス西南部こそがその本土に当たる。」と上述の本に詳しく説明されていた。ボルドー・ワインがイギリスで今でも広く飲まれているのには、こんな歴史的な背景がある。

こうしてワインと英雄が織り成すような歴史物語が、結構身近に存在しているというのがヨーロッパである。訪れる史跡にこと欠かないこの大陸に生活していることは、歴史好きのオラニエ公としては堪らない悦びである。

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ジャンヌ・ダルク像とノートルダム大聖堂(ランス)


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Comments

ヨーロッパに来る以前は産地やシャトーがそれまで辿った歴史なぞ全く関心もなかったことを反省させられました。先の大戦でもフランス各地のワイン生産者がナチスの侵略に奔走させられた歴史を『ワインと戦争-ヒトラーからワインを守った人々』(飛鳥新社)で読みました。以前ブルゴーニュ・モレサンドニ村の小さなワイン農家に泊まったとき、そこのマダムがドイツ人が所有するこの村筆頭の特級畑を見ながら「あれはドイツ人のワインよ..」と呟いていたのが今でも印象に残っています。ワイン1本飲みながら、その味わいだけではなく歴史の話題にもなる、そんな楽しみ方もあることをここで教わった気がします。

Posted by: 小百合 | September 04, 2006 at 11:52 AM

ワインにまつわる色々な歴史をまとめた本でもあったらすぐに買ってしまいそうです。『ワインと戦争』も早速読みたくなりました。今度貸してくださいね。

Posted by: オラニエ公 | September 04, 2006 at 11:36 PM

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