June 23, 2007

オランダを去る日

オラニエ公もここ数年住み慣れたオランダから去る日がいよいよ近付いて来たようだ。
所詮は駐在員の仮住まいとはいえ、色々と苦労しながらも生活を楽しんだこの国から出て行くのはやはり寂しいものである。

オランダ最後の思い出作りということで、この国のミニチュアが楽しめるマドゥローダム(Madurodam)という所に行くことにする。ここは古くから有名で、オラニエ夫人も小さい頃に見た図鑑に載っていたという。今までなかなか行く機会が無かったが、最後だからということで、気まぐれな雨空の下デン・ハーグまでレンタカーを走らせて到着。

そこに現れたのはまさに抱いていたイメージそのもの。写真を見ても分かるように、オランダの町並みや建物、風車等が全て一定のサイズ(25分の1)に縮小されて並んでいる。うーむ、確かにあの図鑑のイメージと全く同じであると感動。

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電車、車や船も動いていてなかなか精巧である。スキポール空港にはKLM機が動いているなと思って更によーく見ると、有名な銀行のビル、運送会社のトラック、様々な看板など、スポンサー会社のものがかなり多くを占めていることを発見。さすがは商業国オランダと思っていたら、曇り空から雨がポツポツと降り始めた。幸か不幸かこの気まぐれなDutch Weatherとももうすぐお別れである。

「オラニエ公のつぶやき」もこれにて「お開き」ということになると思うが、これまで長い間オランダでお世話になった方々、それからこのブログをご愛読頂いた皆様に、夫人と共に御礼を申し上げたい。

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September 24, 2006

歴史解釈の難しさ - ヴァンゼーにて

ベルリン旅行から帰る途中に、ベルリン郊外あるヴァンゼー会議記念館 (Gedenkstaette Haus der Wannsee Konferenz) に立ち寄る。ここは1942年1月にナチスの幹部が集まってユダヤ人問題の「最終解決」が決定された場所として知られている。ヴァンゼーは湖に面したベルリン郊外の高級住宅地で、ヨットが沢山係留されている別荘地のような所。そのような決定がされたとは思えないようなのどかな雰囲気である。

この博物館は会議そのものというよりも、ナチスによるユダヤ人迫害の歴史をわかり易く説明した展示場になっている。この手の展示は何回か収容所跡地などで見てきたが、ここは全ヨーロッパで起こったことが年代を追ってコンパクトにまとめられている。特にユダヤ人の女の子達が学校で撮った集合写真(1919年)には胸を打たれる。一体この子達のうち何人がホロコーストを生き抜くことが出来たのだろうか。この時には誰も予想しなかった運命が待ち受けていたのである。少なくともほぼ全員が人間の尊厳を否定されるむごい仕打ちにあったことだけは確かである。

このホロコーストについては、いまだに犠牲者の数一つをとっても論争が繰り広げられている。一般には600万人のユダヤ人が命を落としたとされるが、数十万人だったり、あるいはガス室での処刑自体存在しなかったとまで言う人もいる。ここヴァンゼーでの会議も、ユダヤ人の虐殺が最終決定された場所ではないという説も根強い。会議自体ヒトラーやナチスの幹部は出席していないこともあり、「最終解決」は「収容所での処刑」であるとは限らない(例えば東方への移住)という解釈もあるからだ。

わずか数十年前の話ですらこれだけ曖昧なのに、これから先歴史的に「正しい」ということはどのように伝えられていくのだろうか。歴史はあくまでも主観の問題であって、客観的に「正しい」ものはないともいわれるが、それにしても解釈が違い過ぎる。経緯やプロセスは様々だが、職務に忠実なドイツ人が上官の指示に従って事務的に処理を行った結果の積み上げが大勢のユダヤ人の死であったということだけは確かなようだ。この後に訪れた湖畔のレストランで、ドイツ人ウェイターの勤勉な態度を見てふとそう感じた。

<湖畔に建つ記念館>
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January 27, 2005

ブログ開始

ホームページを立ち上げてから早3週間が過ぎた。
「オラニエ公のつぶやき」というタイトルの割りには「つぶやき」をするところがない。
ということで、今流行の「ブログ」に挑戦する事にした。

ヨーロッパ生活も大分長くなってきたが、この先はどのくらい居るのかよく分からない。
今のうちに日々感じたことを残しておけば、後できっと振り返って良かった思うのかもしれない。
まあヨーロッパの冬は長くて時間があるから、この先数ヶ月で終わってしまうかもしれないが頑張ってみよう。

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