ロンドン「パブめし」
3日間のロンドン旅行の中で改めて注目したのが、イギリスの「パブめし(=パブでの食事)」である。日本ではパブとは夜お酒を飲むところであるが、ここでのパブは昼間から開いているし、結構な食事のメニューもある。大陸では「カフェ」あるいは「ブラッセリー」と呼ばれる部類の飲食店が、イギリスでは「パブ」に当たるのだと思う。短い時間で軽く食事をしたい、だけどファースト・フードはイヤという場合に丁度良い。
初日のお昼に行ったのはピカデリー・サーカスからも程近いソーホーの一角にあるアイリッシュ・パブ "Waxy O'Connor"。入口を入ると正装した英国紳士たちが立ち飲みビールでおしゃべりをしていたが、そこを抜けると暗い室内の階段が続き、三々五々テーブルを囲んで食事も出来るようになっている。地下の大きなカウンターには幾つもビール・サーバーが並び、どこかのテーブルからはほろ酔い気分の若者たちの歌というか騒ぎが聞こえてきて雰囲気は満点。席を探して着きメニューを見ていると程なくウェイターがやって来て「申し訳ありません。オーダーはカウンターでお願いします。食事は後でお持ちしますから。」と本当に申し訳なさそうに説明をしてくれた。さすがは英国(?)、店でのこんな丁寧な対応は久しぶりのような気がする。このパブはシーフードもお勧めとあって「生牡蠣・ハーフダース」を二人でシェア。オラニエ公は久しぶりに「フィッシュアンドチップス」、オラニエ夫人はと「クラムチャウダー」そしてGINESSビールのハーフパイントをオーダー。
英国パブのひとつのポイントはこのオーダーの方法である。カウンターに行って注文をしてお金も支払い、まず飲み物だけは自分で席に持ち帰る。食事は後で店の人が持ってくる。少なくとも飲み物はすぐ飲めるし、店を出る前の支払いに時間が掛かるというヨーロッパ大陸のカフェでの煩わしさもない。二日目のカンタベリーで行ったところも仕組みは同じで、共に料理も比較的早く出て来て、これもアングロ=サクソンの合理性かと感じ入る。大陸のカフェで1時間かかるランチが、イギリスのパブめしだと45分位で終わるようなイメージか。なかなかテキパキとした動きがストレスを感じさせない。特にお昼時には食の文化に触れると言う意味でも、そこそこの味が楽しめる「パブめし」がお勧めである。




















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